夏目漱石ではありません。
私も図書館の新刊コーナーで見つけた時、
なんで、夏目漱石が新刊?と思い、手に取りました。
もちろん夏目漱石ありきで、
十人の作家による、「こんな夢を見た」で始まる十の物語です。
そうそうたるメンバーですが、
あたりはずれがあるかなぁ。
読んだことの無い作家は、興味を持つ人もいたり
いなかったり。
既出の道尾秀介氏も書いています。
この人、「これ」が売りなのか・・・。
「これ」が何かは読んでみて下さい。(´ρ`)
「こんな夢を見た」で始まるんだから、
夢関係ないじゃんという作品は、やっぱり面白くなかった。
夢か現実か、そのはざまの物語が面白い。
システムの入れ替えとかで、2週間ほど休館していた図書館がやっと再開し、
何気なく見ていたネット上の新刊で目に付き、予約して借りました。
不登校の少年の夢に出てきた旧石器時代。
時代は縄文、弥生と進んでいきます。
それは、祖先の記憶なのか?
歴史の中の主人公と同じ「印」を持つ少年は、
導かれるように旅に出る。
それは、自分の居場所を探す旅なのか。
自分の居場所とは?
自然の中で、精霊と共に生きていた時代描写は、
幻想的ですが、ただのファンタジー物語に終わらないのは、
現代と交互に書かれる(章で分かれています)ことで、
時折、現代に引き戻され、しかも、妙に現実的過ぎる少年の思想が描写されるからなのですが、
それだけに留まらず、歴史の対照的存在としての現代の危惧が織り込まれ、
ラストまで、納得できる内容だからでしょうか。
歴史の中で、初めて海を見た時の描写がすごい(@_@)
でも、漢字が難しい。アイヌ語も難しい(/_<。)
アマゾンで買う→精霊のクロニクル
楽天で買う→精霊のクロニクル
「このミステリーがすごい!2009年度版」作家投票第1位
の帯に惹かれて、時間つぶしで立ち寄ったクレアのツタヤで購入。
小学生のミチオは、先生に頼まれ、
終業式に欠席したS君の家を訪れる。
そこで、見たものは、S君が首を吊って死んでいる姿だった・・・
しかし、先生を伴って再び、訪れた時にはS君の死体は消えていた。
最近、頻繁に見つかっている、犬や猫の残虐な死体・・・
冒頭からすごくそそられるでしょ。
私も一気に読み進みました。
でも、読み進みにしたがって、
「えぇっ!」「なにそれ◎ェ◎」という感じになってきます。
ミステリーなのに、SF?みたいな(^へ^;A。
それは、別にしてほしかったなぁと思いました。
正直言って、こんなに読後感の悪い本もめずらしい。
他の人がどう感じるのか知りたくて、
ブログを始めてみたきっかけです。
アマゾンで買ってみる → 向日葵の咲かない夏
楽天で買ってみる → 向日葵の咲かない夏